こんにちは、あのまち情報局です。
突然ですが、皆さんには“忘れられない味”ってありますか?
学生時代、仕事帰り、ちょっと疲れたとき――
いつでもそこにあって、財布にもやさしくて、なんだかホッとできる。
今日は、そんな私の青春と胃袋を支えてくれた、こよなく愛した牛丼屋のお話をしたいと思います。
それは、高級でも、オシャレでもない。
でも、記憶の奥底にずっと居座っている、あの味なんです。

思い出の牛丼太郎。15年ぶりに食べてきたよ。すでに牛丼太郎は全て閉店し、最後の生き残りがこの「丼太郎」。
2012年8月11日、東京23区内に残存していた全ての店舗が牛丼太郎としての営業を終了。そのうち2店舗は翌8月12日以降、外看板の「牛」の文字を隠し、株式会社丸光が経営する「丼太郎」(どんぶりたろう)に変更して営業を続行。そのうち1店舗は2015年3月31日に閉店し、2015年現在営業しているのは1店舗(茗荷谷店)のみとなっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E4%B8%BC%E5%A4%AA%E9%83%8E
そういえば牛丼太郎ってまだあるのかな?
北区に引っ越してきて1年半が経過した7月某日。なんだか無性に牛丼が食べたくなった・・・。なぜ牛丼なのか。それは自分自身でもわからない。とにかく牛丼が食べたくて食べたくて仕方がなかった。(なんだか理由もなくとにかく食べたくなる時ってあるよね)
吉野家にするか。
松屋にするか。
すき家にするか。
なか卯のすき焼き風牛丼にするか。
家の近くとなると松屋という選択になるが、牛丼が無性に食べたいのになぜか松屋ではない気がしていた。Uberや出前館で頼めば松屋以外の選択肢もあるが、店舗で食べたい。小袋の紅生姜ではなく、ちゃんと紅生姜を丼の中に入れたい。そんなこんな頭の中で考えていたら1時間も経過してしまった。
「牛丼。あああ、牛丼。」
東京に(厳密には神奈川)上京して初めて住んだ駅にあった牛丼屋は今は無き「神戸らんぷ亭」。
神戸らんぷ亭には毎日のように行っていた、朝昼晩3食を神戸らんぷ亭で食べていた時だってあった。ちなみにその駅には松屋もあったのだが当時、狂牛病が世間を騒がせており吉野家や松屋では牛丼が販売されなくなっていた。しかし、神戸らんぷ亭では牛丼が提供されていたのだ。
「そういえば牛丼太郎ってまだあるのかな?」
まだ私が学生だった頃、バイト後に神保町店や茗荷谷店を訪れていたことを思い出した。
お金があまりなかった学生時代、低価格だった牛丼太郎の牛丼は本当にありがたかった。
(今もお金はあまりないけど・・・)
もう一度牛丼太郎(丼太郎)の牛丼を食べたい。
調べると茗荷谷に一軒残っていることが判明したので、早速自転車を走らせることにした。
牛丼太郎、改め「丼太郎」


明治通りを爆走し、白山通りから折戸通りをぬけ大塚駅へ。


西巣鴨の大きな交差点を通過。


白山通り・中山道を爆走します!


途中巣鴨地蔵通り商店街を通り過ぎます。


大塚駅前到着!


信号待ちの際に、2023年6月30日に閉店した「ひょうたん島」を眺めていたら、ふと、Nintendo Switchのコントローラー(ジョイコン)が壊れていることを思い出しゲオに立ち寄って購入。


無事にジョイコンが購入できて満足したら、急激にお腹が空いてきました。
早く「丼太郎」へ向かわなくては!
さらに自転車を漕ぎ続け新大塚駅をこえ、春日通りを直進します。


文京区立大塚公園を通り過ぎ。


お茶の水女子大学を通り過ぎ。
あらまぁ!気がつけば茗荷谷です。


なか卯・松屋(マイカリー)とライバルチェーンが並びます。
あまりにもお腹が空き過ぎて、なか卯に入店してしまいそうな気持ちを抑え丼太郎へ向かいます。


なか卯、松屋から20秒ほど歩くと見えてきました。懐かしの看板が!
「丼太郎だ!!!!」
牛丼太郎の牛が消されて、丼太郎。
歴史を感じます。さっそく入店します。
牛丼の提供スピード早すぎて神かよっ!


店内は学生やサラリーマンで満席。
みな、牛丼やカレーに向き合いひたすら飯を胃袋にぶち込んでおります。
券売機にて、食券を購入します。
- 牛丼 330円
牛丼:330円
11時50分着席。
冷蔵庫から麦茶?が目の前に提供され、30秒後に牛丼が着丼!!


提供スピードはぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
提供された牛丼をぼーっと眺めているとその10秒後にサラダととん汁も到着。
ものの40秒で頼んだものが全て目の前に!
あとはひたすら牛丼を胃に流し込んでいくのみ。
十数年ぶりの牛丼。当時は牛丼太郎。現在は丼太郎。あの時の味が蘇ってきました。
「牛丼最高!!!!!!!」
「シンプルなサラダも最高!!!!」
「豚汁も最高だ!!!!」
最高3連チャンで、米一粒残さず。全てをたいらげました。
懐かしさと満腹感に包まれて
あっという間に完食。
久しぶりの丼太郎。
いや、元・牛丼太郎。
かつての学生時代の思い出が、味とともに一気に蘇ってきました。
牛丼というのは、不思議な食べ物で――
腹を満たすだけじゃない。
記憶も、感情も、時間も、ぜんぶ一緒にかきこむような感覚がある。
たった330円の牛丼が、こんなにもあたたかく感じるなんて。
「ただいま」と言いたくなるような場所が、東京のど真ん中に今もこうして残っていることに、感謝しかありません。
最後に「丼太郎は“生きる記憶装置”だ」
あの頃の自分と、今の自分をつなぐ一杯。
それが、丼太郎の牛丼。
安い、早い、うまい――
だけじゃない。ここには、時代を越えて愛される理由がある。
茗荷谷を訪れることがあったら、ぜひ立ち寄ってみてください。
それは、ちょっとしたタイムスリップになるかもしれません。
📍 丼太郎 茗荷谷店 情報
- 住所:東京都文京区小日向4丁目7-20
- アクセス:東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」徒歩1分
- 営業時間:7:00〜23:00(日曜定休)
- メニュー:牛丼、カレー、定食各種 ほとんどワンコイン!
「丼太郎、ありがとう」
また、ふと思い出したときに行きます。
それまでどうか、このままで。